日本の冬至とラトビアの冬至。一年で一番日が短い日に何をする?

f:id:kaotandoll:20181221210107j:plain


以前「藤沢今昔まちなかアートめぐり2016」に作家として参加した際の事、ラトビアからアーチストレジデンスで参加の Laura Feldberga さん、Asante Bockis さん、Ieva Maurice さんと知り合いました。彼女達から聞いたラトビアの文化はとても興味深いものでした。

 

バルト海に面する「ラトビア」は自然崇拝が息ずく小さな国

 

ラトビア人は古来より自然を神様として捉え、信仰の対象とする自然崇拝が色濃く残っている国です。最近日本でもお洒落な雑貨屋さんや服屋さんなどでも見かけるミトンなどの編み物、織物など工芸品。あの素敵な柄は、神様などが文様化したものを組み合わせてパターン化したものだったりします。

 

古来の帯や編み物などは人生の節目などでお守りのような役割を果たし、文字を持たなかった古代に、様々な想いを文様に込めて記録してきたようです。一つづつ意味がある文様を組み合わせたり、角度を変えたりすることで、同じ文様でも意味が変わったりするのだそうです。

 

f:id:kaotandoll:20181221191018j:plain

 

 このメモは彼女たちに「この模様は何?」と聞きまくったときのもの。その後、お互いの国の文化を教え合いましょう!と文通を約束したのでした。

 

ラトビアの冬至に行う伝統的な儀式とは 

 

昨年の冬至にAsanteから届いたカード。

Happy Winter solstice! Christmas may exclude some people, but winter solstice is for everyone! (クリスマスはいくつかの人が除外されるかもしれませんが、冬至は全ての人のものです!)

 

自然との密接な宗教観をもつラトビア人にとって冬至は特別な日であり、伝統的な儀式があるようです。家の周りなどを丸太を引きずって歩きまわり、その丸太にバッドエナジーを集めるとのこと。そして、その悪いエネルギーを集めた丸太を燃やして、皆で歌を唄うのだそうです。

 

 

f:id:kaotandoll:20181221204902j:plain

 

丸太を燃やして歌をうたうとき、皆ハッピーなのだそう。

ちなみにラトビアにはプズリスという飾りがあります。フィンランドのヒンメリは認知度が高いと思いますが、プズリスも麦などの植物で作られるピラミッド形を上下くっつけたようなオーナメントです。

 

その形には意味があり、地下と天井、接面が地上、過去と現在と未来、東西南北、春夏秋冬、また宇宙を表しているそうで、冬至祭に合わせて作る伝統があったようですが、13世紀に入ってきたキリスト教と混ざり合い、現在ではクリスマスのオーナメントとして飾られることが多いようです。

 

今年の藤沢今昔まちなかアートにLauraが参加で久しぶりの再会。今回は作品を使ってパフォーマンスも披露してくれました。

 

 

f:id:kaotandoll:20181221223430j:plain

Laura Feldberga (@藤沢今昔まちなかアート2018)

 

 

Lauraは私がラトビアの文様や文化に興味アリアリな事を覚えていてくれて、何とラトビアの来年のカレンダーをお土産に用意してくれていました。素敵〜

 

f:id:kaotandoll:20181221221403j:plain

 

毎月の文様があまりにも素敵なので、来年は月が変わるごとにカレンダーチラ見せ投稿しようかなと思ったりしています。お楽しみに…

さて明日の冬至ですが、kaotanは実家から送られてきた柚子でお風呂に入った後、マンブルさん(夫)とかぼちゃと小豆を煮たイトコ煮でも食べようかと思います。大好物なので、冬至じゃない日も食べてるんですけどね。

 

藤沢今昔まちなかアートめぐりとは

 

旧東海道、藤沢宿地区の貴重な建造物や邸園などの歴史的な遺構、景観の保全と活用の可能性を、現在進行型のartを通じて提示し、未来につなげて行くことを目的としているartイベントです。2010年から毎年秋に開催されています。

m.facebook.com

 

未だ見ぬ上空の世界をみてみたい